ちょっと間が空いてしまいましたが「就活とは自分を売る為のマーケティングである〜part1〜」の続きです。
つい先日もこんなツイートをしました。
駆け出しエンジニアの就活は、闇雲に応募していても受からないか、かろうじて行きたくもない会社から内定をもらえたということになってしまうと思います。
そこで今回は前回の大きい戦略を具体的に4Pフレームワークとファネル分析を用いてどのように実行していくかを落とし込んでいきたいと思います。
4P分析
4Pとは商品を考える上で最適なマーケティングミックスのフレームワークです。
4P分析って古くない?時代は4Cだよと思う方もいると思いますが、4Cは共創をベースとした考え方で、就活には合わない為4Pで進めたいと思います。
Product(商品)
就活で商品といえば自分になります。前回のSWOTで強みと弱みを出してもらいましたが、その中でも一番刺さりそうなポイントであるキラーコンテンツを探しておくといいですね。ポートフォリオ、学歴、職歴など一番刺さりそうなポイントを強めに発信していくと書類通過率が上がっていくと思います。
Price(価格)
ここで言う価格は給与ですね。希望給与額を上げすぎると嫌われるのと、未経験は特に需要過多なので、出来る限り下げて提示しましょう。
ちなみにWeb系の未経験給与相場は300万〜400万ですが、スタートアップの場合は特に会社のフェーズによって相場が違うのと、元の経験を買われることもあるので、バランスを見て設定してみてください。
Place(場所)
勤務場所という捉え方をする場合、東京一択です。Web系の場合ほとんどが東京に寄っていて、かつ未経験が入れる場所は東京にしかないです。
リモートワークOKの会社も増えてはきましたが、未経験で完全リモート可能な会社というのはかなりレアなので、確率を上げる為にもまずは東京で就活することを考えましょう。
どうしても大阪やその他地方でということであればSESのような業務系も検討しましょう。
Promotion(販促)
プロモーションを行う上では、チャネル選定や見せ方を考えていく必要があります。
まずチャネル(就活の場合求人媒体)は、自社HP、Wantedly、Green辺りが未経験には適していると思います。
次に見せ方ですが、プロフィールや書類の書き方ですね。先程のProductで設定した強みを全面に押し出す形がいいと思います。また「書類選考が通るポートフォリオの見せ方」でもポートフォリオの見せ方について書いたのでこちらもご参考まで。
ファネル分析
戦略が設定出来たら、いよいよ実行フェーズに移ります。実行フェーズではしっかりトラッキング・分析しながら改善を繰り返していきます。
スプレッドシートのようなものを使って以下を書いてみてください。
- 企業名
- 媒体名
- 応募ステータス(未応募、応募、書類返信なし、書類NG、書類通過、面接、面接NG、内定)
- 企業、サービス概要
- 志望動機
- 面接メモ
- 不採用理由
この辺りがまとまっていると改善のヒントになるかと思います。また1件1件を丁寧に応募することで受かる確率も上がっていくと思います。
また一周目(20社程度)で内定が一つも出なかった場合、どこかに問題があると思うので、どこで落ちているかをファネルで分析してください。

こちらのような形で書類返信率や面接が通らないなどどこで一番落ちているかを分析してください。落ちている箇所が分かれば、そこを集中的に対処します。
書類の返信率が低ければ(目安は20%)書類の書き方やポートフォリオの見せ方の改善、面接が通らなければカルチャーの学習(情報を集める)や面接の練習を行ってください。
こちらを修正した上で数値が改善したかをチェックしてみてください。
また面接で落ちた場合などは不採用理由も教えてくれることもあるので、丁寧に聞いてみてそれを参考に改善ポイントを決めてみてください。
まとめ
このような形で進めていくことで、内定が出る確率が少しずつ上っていくと思いますし、自分が足りていない部分やカルチャーとして合っていない部分が見えてくると思います。
また就活を行っていて、不採用が続くと自分を否定されている気分になったり、落ち込むこともあると思いますが、データに落とし込んで、マーケティング的に捉えていくことで、自分を客観視することが出来るので、落ち込むこともなくなると思います。
不採用は改善の為の学びと捉えられると就活が楽しくなると思いますし、内定が出たときに大きい達成感を得られると思います。