過去に作った個人サービス大公開(すべて終了)

Webサービス

最近RUNTEQでオリジナルポートフォリオの相談を受けるのですが、アイデアの出し方や課題抽出などで悩まれている方を多く見かけます。そこで今回は、今まで私が作った個人サービスをどんな経緯でどうやって作ったかを解説していきたいと思います。サービス自体はすべて終了しているので、ネットやローカルのPCから素材を拾い集めてご紹介したします。

シャチクのミカタ

みなさんご存知の私の出世作「シャチクのミカタ」です。えっ知らない?そんな方のために解説したいと思います。

原体験

ちょうど国内でFacebookが流行りはじめた時に、会社から全社員宛のメールで「会社のFacebookの投稿にみなさんいいねしてください」との通達がありました。また、ソーシャルハラスメントという言葉がニュースになりはじめたのもこの時代で、また面倒なルールが出来てきたな、自動化出来ないかなとふと思い、FacebookのAPIでいいねを試してみたら出来てしまったので、作ってしまいました。

実装

ちょうどマッシュアップアワード8に出そうと思ってAPIを見ていたら、メタデータさんがテキストからネガポジを判定してくれるAPIを出していたので、せっかくなら投稿をネガポジ判定していいね出来るようにしようと思い、プロトタイプを3日ほどで作成しました。

機能拡張

ネタサービスだと作って終わりのパターンが多いですが、反響もあったし、マッシュアップも予選を勝ち抜いていったので、せっかくだから機能追加しようと思って拡張していきました。ここは「シャチク」という世界観は崩さないように気をつけて以下のような機能を実装していきました

  • 自動お誕生日おめでとうございます機能(上司の誕生日にお誕生日おめでとうございますを自動で投稿)
  • 日刊上司マガジン(登録した上司の投稿でいいねしたものを毎朝メルマガ形式で配信)

告白の行方

個人サービス作家として第2弾の作品「自動告白サービス 告白の行方」です。こちらはCROSS VSのほうでいくつか賞をもらいましたが、シャチクのミカタほどの反響はなく、ここから徐々に一発屋Webサービス芸人としての道を辿りはじめます。

原体験

気になる女性がいてもお誘いしたり、気持ちを伝えたり出来ない超奥手の同僚がいたんですね。そんな中、マッシュアップアワードのハッカソンに参加した時に電話APIを提供されているBoundino(現在はTwilio)の担当の方と仲良くなり、せっかくなので電話APIを使って何か作ってみようとなりアイデアを考えはじめました。電話、電話、告白?とふと同僚の顔が頭に浮かび、奥手な男性でも電話で自動で告白できる自動告白サービスを作成しようと思いました。

実装

音声合成もしてくれるとのことだったので、さっそく告白文と相手の電話番号を入れると自動で告白するサービスのプロトタイプを1日で作成しました。想像以上に留守番電話サービス的な音声だったのですが、逆に面白いと思い、音声合成もこちらのものを採用しました。実際に電話がかかってくる動画がこちらとなります。

機能拡張

大枠は出来て周りの評判もよかったので世界観を作り込んでWebサービス化しようと思い、「告白代行の怪しい業者」という設定で怪しさを出すUIでデザインを作り込んでいきました。また電話1回につき、20円かかり自分がどんどん赤字になっていくので、paypalによる課金システムも導入しました。1回100円で500円で6回告白出来るようにしました。

ダイエットバトラー

第一弾の大ヒット、第二弾の小ヒットがあり、個人作家としてプレッシャーもかかっていたので、第三弾は世界観の作り込みから入ったのですが、世界観の割に中身が伴わなかったサービスが、こちらのダイエットを競う「ダイエットバトラー」です。こちらは1度ローンチしましたが、迷走しすぎてお蔵入りしました。

原体験

太ったけど、一人で痩せるにはモチベがなかったので、誰かを巻き込もうという単純な理由で作り始めました。そんな感じの原体験が弱かったために作るモチベも続かず、響かなかった感じです。

実装

中身の割に世界観の作り込みにこだわり過ぎて、こちらの素材もプロの方に直接コンタクトを取らせていただき、全部で20万くらいかかりましたが、そんなところばかり注力した結果、実装が中途半端に終わってしまいました。

完全な失敗作です。気負いすぎました。

JDMorning

会社が忙しくなってきて時間が取れなくなってきたのと、スランプに陥り面白いアイデアが思いつかなくなっておりました。

原体験

そんな時ふと「女子高生が朝起こしてくれるJKMorning」がまもなくローンチされますというニュースが流れてきて、その時のうちの取締役がjdmorning.comのドメインを勢いで取得したので、せっかくだからJDMorningを作ろうとなり、急遽週末ハッカソンを開催しました。目標はJKMorningより先にローンチすることです。

実装

実装内容としては、いつものTwilioを使って朝指定した時間に女子大生っぽい(信じることが大事ですとページにも記載してました)音声でモーニングコールがかかってくるというものです。

ノリで集めてみたら、うちの社員だけでなく、デザイン制作会社の社長や不動産テックのCOO(現在社長)が来てくれたので、僕と社員→開発、デザイン制作会社の社長→デザインコーディング、不動産テックのCOO→文言系と作業分担して20時間くらいで一気にローンチまで行いました。

あとなぜかJKMorningの代表の方が来られて、女子大生っぽいモーニングコール音素材の作成に協力してくれました笑。その他にも知り合いが集まってくれて素材制作に協力してくれて単純に楽しかったです。

こちらはなぜか会社名義で三社合同の作品としてローンチしたのもあり、プチバズってましたね。(なので実は個人サービスではないです)

Backly

エイプリルフールに嘘のサービスのプレスを出す会社さんが多かった時期に、嘘っぽい本当のサービスをリリースしようということでエイプリルフールハッカソンを開催し、そこで考えたサービスがこちらです。

原体験

採用をやっていると、面接の日程調整までしたところで当日バックレる人も多いので、それを解決するサービスとしてWantedlyでバックレた人を共有したいなと思ってバックレた人をチクるサービスを作りました。

実装

chrome extentionとWebサービスで開発し、Wantedlyのプロフィールページを開いた状態でbacklyのボタンを押すとポップアップでその人用のチクり掲示板が表示されるようにしました。backlyに登録すると投稿出来るようになります。

こちらは本気で運用されてしまうと色々と波紋を呼びそうだったので、実際エイプリルフールの時に少し使われた後にクローズさせました。

まとめ

趣味でやっていた個人サービスですが、最近は自分の事業に注力しているのであまりやらなくなってしまいました。また気分転換に1日使ってサービスを作るのも面白そうだなと思っているので、ハッカソンや小さめのコンテストがありましたらぜひお誘いください(締め切りがあればやると思うので)

みなさんもポートフォリオとしてではなく個人サービス作りを楽しみましょう。