最近プログラミングスクールの誇大広告増えましたよね。
「3ヶ月でエンジニアになれる」
「未経験から月50万以上稼げる」
とか。こういうの見るとエンジニアとしては辟易としちゃいますよね。
教養としてプログラミングを覚えようという流れであればいいんですが、仕事に出来るという文脈で宣伝するのはちょっと詐欺っぽくて嫌だなーと。
エンジニアの方はこういうのを見ればただの誇大広告だっていうのは分かるとは思うんですが、これからエンジニアを目指したいと思う人だとその判断も難しいと思うので、今回はこれらが誇大広告で実際はエンジニアになるのってそんなに簡単なことではないよということをまとめてみたいと思います。
カリキュラムが現場では何の役にも立たない
実際の現場だと教科書に書いてあるような仕事はほとんどなくて、だいたいが既存のソースを読み込んだ上で必要な修正をかけるとか、実現したいことをどう設計してどう実装するかを自分で考えないといけないので、カリキュラム的にこのように実装してくださいみたいなことはまあないですよね。ただカリキュラムをちゃんと理解していれば現場で言ってることくらいは分かるようになるかもしれないです。
教える側がエンジニアじゃない
これよくあるんです。教える側がエンジニアとして働いたことがないのにエンジニアになれますって言っちゃうパターン。経験がないのに何をもってエンジニアになれるって言ってるんですかね。カリキュラム通りの質問には答えてもらえますが、こういったアプリを作りたいとかこういうサービスを実現したいみたいな要望に答えられる人も少ないんじゃないですかね。
短期間でエンジニアにはなれない
何をもってエンジニアと呼ぶかというものありますが、少なくとも現場で少しでも役に立つレベルになるだけでも、フルコミットしてもらって半年くらいは最低かかります。実際うちの新卒もスクールには通ってたんですが、スキル的にはないものとしてカウントしたし、フルコミットで毎日仕事と勉強をこなしながら3ヶ月から半年くらいでようやく少しずつきれいなpull requestを出せるようになっていきました。元々スジがいい子達だったのとモチベーションも高く毎日必死に頑張っていたので急成長出来たんだとは思うんですが、それでもそのくらいの期間かかるのは当たり前なんです。それを実際の仕事と違うことをやって短期間でエンジニアになれるとは思えないですよね。未経験を受け入れてくれる会社に無理くり押し込んでエンジニアになれたって言うなら話は別ですが。
日本にもっとエンジニアを増やすために
そんな感じでスクール行ったからってそんなに簡単にエンジニアにはなれないんですよね。
「IT人材不足が深刻化、2030年には78.9万人不足に 経済産業省調べ」
とはいえ技術者不足は今後も深刻化していくし、現場でもそれを感じているので、簡単にエンジニアにはなれないから諦めてねーっていうのも無責任ですよね。何よりせっかくモチベーション高くエンジニアになりたいっていう人がエンジニアになれないというのも悲しいことなので、なんとかしたいとはずっと思っていました。とはいえ会社だと抱えられる限界もあるので、仕組み化すべきだと思い今回プログラミングスクールではなくエンジニアリングスクールとして「RUNTEQ」というものを立ち上げました。

RUNTEQではただプログラミングを教えるだけではなく、現場で問題を解決へ導く為にどういったアプローチを取るかであったり、より実力を上げていくためにはどう勉強していくかという、エンジニアとして自走する為の方法をシステム開発会社の視点から教えていこうと思っています。また実際の開発現場のレベル感や働くエンジニアのレベル感というものも体感してもらいたいと思っています。山を登るにはまず山の高さを知ることが大事ですよね。この辺りは開発屋さんならではのカリキュラムとなっています。
エンジニアって一生勉強が必要な職業で、教えてくれる人もどんどんいなくなっていきます。だからこそどう勉強するか、どう問題を解決するかを自分で考えられる力がとっても重要なので、エンジニアとしてのキャリアを走り出したい人のきっかけとして背中を押してあげられるサービスに出来たらなと思ってます。
他にも何か相談ごとなんかがあれば気軽に聞いてください!