なぜ今RUNTEQをやるのか

RUNTEQ

弊社ではRuby on Railsを教えるスタートアップ特化型のWebエンジニア養成スクール「RUNTEQ」を運営しています。今回はプログラミングスクールが乱立している今、なぜRUNTEQをやっているのかというお話を書きたいと思います。

RUNTEQのはじまり

今回のRUNTEQは2019年8月に開校しましたが、実はそれ以前にもスクールらしきことをやっていましたのでまずはその辺りのお話から。

その前に

そもそも私が起業した理由が「スタートアップの開発がもっと進む世界をつくりたい」というところだったので、最初に作ったサービスがクラウドソーシングであったり現在もやっている「スタートアップスタジオ」というスタートアップや新規事業を立ち上げたい方向けの月額制のアジャイルの受託開発であったりします。

StartupLaboアカデミー

2015年頃にスタートアップテクノロジーでは「StartupLabo」というRails専門の完全時給制のクラウドソーシングを行っていました(現在はサービス終了)。スタートアップテクノロジーで仕事を請けてタスク分解し副業の人たちにタスク単位で仕事をしてもらうという形のものでした。こちらに参加していただいた方の中にはRails経験が浅い方もいたのですが、仕事を通じてその方達が成長し実務が出来るレベルにまで達していたのを見て、「仕事に近いレベルのカリキュラムを作成し、それをこなせるようになればスタートアップのエンジニアをもっと作れるのでは?」という仮説を見つけ実験的にRailsを覚えたい人たちを集めて「StartupLaboアカデミー」というものをやってみました。2016年の初頭です。こちらは1回のみで6名の方に参加いただいたのですが、結果は1名のみ卒業で5名の方は脱落していきました。完全オンラインでレビューだけ行う形だったのでモチベーションが続かなかったようでした。

最初のRUNTEQ

それから2年後、教育をやりたがっていたスタテク社員の声をきっかけに2018年に改めて実践型エンジニアリングスクール「RUNTEQ」を立ち上げました。前回脱落者が多かった失敗を踏まえてこちらでは週5日フルコミットのオフラインスクールの形式にしました。こちらは毎月2〜3名の入学希望者を募り5期合計12名の方が入学し、全員が卒業し、ほとんどの方がエンジニアとして就職されました。様々な課題も見え、新たに色々試していこうとしていた矢先に担当してくれていた社員の退職があり、運営体制も整え切れなかったので一旦休止としました。

RUNTEQ

2019年8月 準備も整い、新たに教室も作って新たな「RUNTEQ」をスタートしました。新たな RUNTEQは以前週5日フルコミット前提だったところを週1回以上来られる方という条件にゆるめて土曜や夜も営業することで、働きながらでも通えるスクールに切り替えました。またWebエンジニア(途中からスタートアップエンジニアに完全に絞りました)を作るということで、スタートアップのマインドやサービス志向を作っていくためにプログラミング以外の講義なども行うようにしました。こちらは思った以上にフルコミットの人が多かったというのが若干の誤算ではありましたが(笑)全員が着々と実務レベルに成長していってます。卒業生もそろそろ出てくるのでみんながどこのスタートアップに就職していくかが楽しみです。

なぜ今プログラミングスクールなのか

現在はかつてないほどのプログラミングブームで、Webエンジニアになりたい方も増大しています。私が20年エンジニアをやってきた中でも正直ここまでのブームは初めてです。そういった状況なので、もちろんそこで商売を始めるプレイヤーも多くなっていき、エンジニアをやったことがない人が教える職業訓練型のプログラミングスクールや情報商材に近いプログラミング教材など倫理観の低い業者や個人が儲けていく市場に変わっていき、一握りの本当に実務で通用するエンジニアを育てようとしている人たちもいますが、GoogleやTwitterからは何が正しい情報なのかが分からない混沌とした世界になっています。
そんなカオスな世界でも倫理観を保ってRUNTEQを続けているのは、スタートアップのエンジニアを作っていきたいという思いと、スタートアップの楽しさややりがいをもっと伝えていきたいと思いがあるからなんとかやっていられるのかなと。

RUNTEQの今後

RUNTEQは現在プログラミングスクールの形態で行っていますが、今後どうなっていくかは正直私も分かりません。ただスタートアップのエンジニアを増やしていきたいという思いは変わらないので、形は変わってもスタートアップのエンジニアを増やす事業としてずっと続けていきたいと思っています。