就活とは自分を売る為のマーケティングである〜part1〜

エンジニア

先日こんなツイッターでこんな投稿が話題になっていました。

私が運営しているプログラミングスクール「RUNTEQ」ではここまでやってる人を見たことがありませんが、他のスクール卒業生の方からは数百社応募したというお話はよく伺います。ではなぜそこまで差が開いてしまうのかというと、おそらく正しい就活サポートを受けずに軸のない就活を行っているからだと思います。適当に応募してくる人を企業も欲しがったりはしないので、落とされ続けるというのも当然の結果かと思います。

そこで今回は、軸を持った就活、つまり就活の為の戦略を、基礎的なマーケティングフレームワークを用いて策定していく方法をお伝えしたいと思います。

就活は「自分」という商品を売る活動なので、マーケティングから考えていくことで、より効率的で効果的な就活が出来ると思います。

STP分析

戦略を作っていく上で最も重要(最上位の概念)になるのが、STPです。STPとはセグメンテーション(狙う市場の細分化)、ターゲティング(どの市場を狙うか)、ポジショニング(自分の立ち位置)の頭文字を取ったものです。就活においてもよくどの業界を狙ってどういった仕事に就きたいかは当然考えますよね。この辺りを整理するのにSTP分析を用いて就職のイメージを明確化させましょう。

セグメンテーション

まずは狙う市場の細分化です。漠然とエンジニアになりたいと思っていても、エンジニアの世界は様々な業界と職種があります。どんな業界・職種があるかを知ることが最初の一歩となるので、まずは徹底的に調べて書き出してみましょう。

元請けSIer、SES・下請け中心のSIer、Web制作、Web系受託開発会社、Web系自社サービス、スタートアップ…etc

ターゲティング

セグメンテーションが出来たら、次にどこを狙うかを決定します。ここは自分の将来を決定する重要な項目となるので、通常であれば狙いやすさなどを考慮して決めますが、就活においては感情で決めていいと思います。

ここで勘違いされやすいのが、下請けSESで修行してその後Web系自社開発に行けばいいとか、Web制作入ってから後々Web系スタートアップにと考えている話もよく聞きますが、最近では業界の分断も激しくなってきており、業界をまたいでの転職は年々困難になってきています。業界をまたぐ為にスクールに通い出す人もいるくらいの難易度なので、業界は変えられないと思って決定することをオススメいたします。

ポジショニング

行きたい方向が決まったら、自分の立ち位置を決定します。駆け出しエンジニアは競争が激化しているので、どこで目立っていくか、他の人とどう差別化出来るかを考えてみましょう。ただ、こちらに関しては自己分析が必要で、どこが強みなのか、どういった部分で武器を持つ必要があるのかを考えないといけないので、なかなかパッとは出てこないと思います。そこで次に自己分析からどこで戦うかを別のフレームワークを用いて考えてみたいと思います。

SWOT分析

SWOT分析はStrength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)の4つの単語の頭文字を取ったもので、Strength、Weaknessは内部要因、Opportunity、Threatは外部要因としてカテゴライズされます。

Strength(強み)、Weakness(弱み)

就活における強み、弱みは色々とあると思いますが、私のほうである程度パラメータを考えてみたので、みなさんのどれが強みで、どれが弱みに当たるか考えてみてください。

努力不可なもの

  • 年齢
  • 性別
  • 学歴
  • 職歴

努力可能なもの

  • 資格
  • 見た目、みだしなみ
  • 会話力
  • 志向性
  • 技術力
  • 共感力
  • 論理思考
  • 継続力
  • 自走力

他にも自分独自の強み、弱みがあれば考えてみてください。

Opportunity(機会)、Threat(脅威)

機会と脅威は外的要因なので、例えばコロナやリモートワーク環境、DXブームなどをざっと挙げたり調べたりしてみてください。自分を1回売るだけなので、あまり深くは考えなくてもいいですが、調べておくに越したことはないですね。

クロスSWOT分析

本来であればクロスSWOTと言って、強み × 機会、弱み× 機会、強み× 脅威、弱み× 脅威とクロスさせて分析をすることで、より自分の強みをどうアピール出来るかの戦略にもつながってくるので、オススメはしたいものの、頭が混乱してきちゃったり、よく分からず息詰まっちゃうこともあるので、出来そうであればやってみてください。

まとめ(仮)

長くなってきたので、一旦ここで区切って、残りはまた次回書きたいと思います。次回は4Pをベースとしたより詳細な就活戦略についてまとめようと思います。

就活をしていると自分を否定されているようでつらくなって来る方もいらっしゃいますが、就活は「自分」という商品を売るマーケティングと考えると第三者視点に立てて楽にもなると思うので、ぜひ就活マーケティングという考え方を取り入れてみてください。

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