洗練された管理画面の作り方

技術

管理画面AdventCalendar20日目の投稿です。(ふぅ、26時だ。ギリギリセーフ)

昨日の投稿は末永さんの管理画面あるある(と、その対処)ということで、まとめ感のある素晴らしい投稿でしたね。(さすがに20日目になるとネタ被らないようにするのがつらくなってくる)

私は管理画面チラ見せのイベントでは登壇していないんですが、スタートアップツールチラ見せという姉妹イベントで登壇したというのもあるので、今回は洗練されたツールをふんだんに利用した洗練された管理画面(管理システムかな?)のお話をしたいと思います。

まず、洗練されたの意味が分からない方のためにも補足しておきます。

洗練されたツールとは、斬新な概念や先進的過ぎるUIをもった、初めて使う人にはおよそ理解しづらい海外的なツール群を指します。使いこなすことにより、普通のツール以上のバリューを生み出すこともあるのでチェックしておきたいツールです。

使い方例)このツール解約出来ない。。洗練されてるな。。

引用っぽく書いてますが、今それっぽく書きました。語源については前回の登壇の資料を見てみてください。

さて、ここからが本題です。通常の管理画面は作りこむことで価値を生み出していきますが、正直面倒ですよね。洗練されたツールはほとんどがAPI連携出来るものになっているので、これらを最大限に利用することで、管理画面に工数を割かずに価値の高い洗練された管理画面(管理システム)が出来上がるのではないでしょうか。私が行っている会社さんでまさに今作っているシステムをベースに解説したいと思います。

前提としてサービスはB2B、使用しているWAFはRoRとなっています。

 

admin

 

管理画面

サービスの管理画面は機能を作りこまず、あくまでハブの役割を担います。

管理画面の役割を整理すると大きく

  • オペレーション
  • データ分析

こちらの2つに別れると思いますので、それぞれで解説したいと思います。

オペレーション

オペレーションの中心になるツールはZendeskです。Zendeskでは顧客からの問い合わせなどいわゆるカスタマーオペレーションをチームでスムーズに実行するために最適化されたツールなので、こちらをベースにオペレーション業務を組んでいきます。

オペレーションチームタスク管理

オペレーションのTODOをZendeskで管理し、サービスと連動させることで漏れのないスムーズなチームオペレーションに対応することが出来ます。顧客からの問い合わせなど、顧客トリガーのタスクなどはSlackに通知することで瞬時の対応が可能となります。

顧客管理と顧客アプローチ

顧客からの問い合わせだけではなくZopimを使うことで今サイトに訪れているユーザにチャットで話かけることも出来ます。また、ZopimはZendeskが買収したので、シームレスな連携が可能です。

マーケティング

オペレーターは管理画面を使うことで積極的にマーケティングを行うことも出来ます。メールマーケティングでは、SendGridを使えば、テンプレートはSendGridで管理し、顧客データは管理システムで管理することも出来るので、顧客データ連動などが不要になります。(具体的にはSMTPの拡張ヘッダにSendGridにあるテンプレートの指定やテンプレートに埋め込む変数などを指定出来るため)また、やはりアナログな世界もまだまだ存在するので、eFaxを使って簡単にFAXを送れるようにもしておきます。

データ分析

データを自社で保存して分析するのはかなり大変です。またグラフを作ったりするのもやっぱり面倒ですよね。そこでデータ関連は全てGECKOBOARDに集約します。GECKOBOARDであれば様々なツールと簡単に連動できるので、様々な指標を保存、表示することが出来ます。

トラッキングデータ

トラッキングデータは色々なツールを利用します。GoogleAnalyticsにはじまり、MixpanelKeenIOなども検討しています。これらを全てGECKOBOARDと連携させていきます。

DBのデータなど

DBのデータもカスタムウイジェットを使ってGECKOBOARDと連携させます。DB以外にもログデータなど大きめの分析が必要なものはBigQueryを使って集計した上でGECKOBOARDに表示させたいです。

 

今回はこれでも一部だけ紹介させていただきましたが、こんな感じで組んでいくことで、中ではほとんど作らずに洗練された管理システムが出来るんじゃないでしょうか。ちなみに私が管理画面を作るときはいつもwrapbootstrapを使ってレスポンシブにしています。iPadでオペレーションをしたりすることもありそうですからね。

管理画面を作るとメンテナンスコストや開発コストが高くつくので、なるべく外部の洗練されたツールがあるなら使ったほうがメリットが大きいですと大義名分として言いますが、実はただ使いたいだけっていうのがほとんどですのであしからず。

今後も色んな洗練されたツールを試していくので、また紹介させていただきますー。

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