間違いだらけのクラウドソーシング

エンジニア

どうも、ひさじゅです。

最近巷ではクラウドソーシングが流行っていますね。まさにワークシフトの時代の幕開けといった感じで、私としても、エンジニアにとって働き方の選択肢が増えるこの流れは、非常に好きな流れです。

そんな中もちろん私も利用していて、発注側として「クラウドワークス」さんを利用させていただいています。現在私の会社ではエンジニアは私一人で、他にフリーランスの方が1名とあとはクラウドワークス経由のエンジニアだけで開発がまわっているので、もう切っても切れない関係になっています。

どれくらい依存しているかはこちらのクライアントインタビュー「優秀なエンジニアの空き時間活用で開発リソース不足が解消!会社倒産率が低減?」を見てみてください。

そんな私にとって必要不可欠で大好きなクラウドソーシングなんですが、今日はあえて苦言を呈したいと思います。

「今のクラウドソーシングのあり方は間違ってる」

なぜこのように思うかというと、結論から言ってしまうと、

「発注側がよく分かってない」

ということです。

というのも、私も最初は受注する側で使ってみようと思ったんですが、とてもじゃないけど受けられない案件ばかりでした。受けられない理由として

  • 何を作るのかがふわっとしすぎてよく分からない
  • 単価が安すぎる
  • 単価が高くても一人で受けるには大きすぎる
  • なぜか納期だけ決まってたりする

というものでした。正直なところ個人で受けるにはリスクが高すぎるんです。もちろんそのリスクは発注する側にも跳ね返ってきます。SIに慣れていない人は気軽にこれを受けてしまい、結局要望が大きすぎて出来ずに飛ぶということも十分にありえます。発注する側はクラウドソーシングなら安く出来るからとか、エンジニアがすぐ見つかるからとか単純な理由で発注していると思いますが、「発注する側にもスキルがいるんですよー」ってことがわかってないのかなと。

頭を抱える男性

発注側のスキルというのを説明するのに、SIerに発注した場合で考えてみましょう。SIerに発注した場合、色々要望を聞いたり、見積もりを算出したり、プログラマをコントロールする役割を持っているのがPM(プロジェクトマネージャー)です。PMがクライアントとプログラマの中間に入るからこそ、クライアントがシステムについて何も分からなくても、最終的に要求しているシステムが出来上がります。ですが、要件定義や見積もりをしたり、営業コストやエンジニアの待機コスト、会社の維持コスト、そして瑕疵対応コストなど諸々入ってくるので必然的に金額は高くなります。

クラウドソーシングを利用して個人に発注した場合、営業コストや会社のコストなどはなくなるので、ある程度値段は安く出来るようになりますが、マネージメントまで任せるというのはお互いにとってリスクが高すぎますよね。これでうまくいってるのは、たまたまマネージメントまで込みでやってくれる優秀なエンジニアに出会えたからだと思います。

ですが、マネージメントまでしてくれるエンジニアに確実に会えるとも限りませんし、その方が続けてくれるとも限りません。今のままのやり方では所詮運任せなので、いつかは失敗すると思います。逆に受ける側としても、予算を超えるリスクも高いし、そもそも単価も高くないので、個人で仕事が取れるならそちらを優先すると思います。これではせっかくのクラウドソーシングもどんどん先細ってしまいます。

ではどうすればよいのでしょうか?

私の答えは

「発注側も受注側も極限までリスクを下げて、お互いが負担のない仕組みで仕事のやりとりをする」

です。じゃあどうやってやるの??という話になると思いますので、次回のエントリーでは

「100%失敗しないクラウドソーシングの発注方法」

を書きたいと思います。

 

先行してこちらのイベントでお話させていただきますー。よかったら遊びにきてくださいー!

クラウドソーシング有効活用 #1「クラウドワークスを使った開発手法」

日時2013/08/26 (月) 19:30 – 21:30

 

 

 

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